「機械の中の幽霊」という言葉は、一個の個人に魂と肉体の二つが存在しているとする実体二元論を哲学者ギルバート・ライルが批判した言葉。ここでいう魂は脳によって生成された実体を持たないものではなく、肉体などと同様に実体のあるものとされている。ライルは肉体が機械的な容器であり魂も同様に機械的な容器であるのなら、魂を動かしているものは何か、機械の中に幽霊でもいるのかという旨で批判した。
士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』の英題「GHOST IN THE SHELL」はこの言葉と、ケストラーの本の題名に由来する。押井守によるアニメ映画化では情報生命体・人形遣いは主人公・草薙素子に対して自分と融合することで、身体という「部分」から解き放たれて「全体」である情報ネットの世界へ赴く行為を「さらなる上部構造にシフトする」と表現して勧誘する。
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* []キカイノナカノユウレイ[]